梅雨の晴れ間、午後からいつもの様に小学校を一周。市役所入り口の音声信号が聞こえない。だいぶ音を絞っているので、ちょっとした風の日やトラックやバス、そして大型バイクのエンジン音で聞こえないことが多い。今日はそれとは違う。音が聞こえない。車の流れに気をつけて、信号待ち。「青になったよ~」って後ろから子供たちの声。「おー!ありがとう。Go」こんな時、オジさんは一番うれしいんだ。そして治療室を通り過ぎ「うらり」まで。相変わらずのとろとろ歩き、「お前、もう少し早く歩けないのか?この歩き腰に響くぞ~」
仕事が終わって夕飯時、オジさんは風呂にお湯を溜める。僕は早くご飯がほしくてオジさんの後を付いて回る。「お前、今あげるから、ハウスしていな。」僕は急いで風呂場の中へ。「お前、そこハウスじゃぁ無いだろう」 僕は? 「ハウス」僕また風呂場へ。「違う、お前のハウスは、ここだろう」ってオジさん、エブリベットノあるところに来て「ハウス。今ご飯やるから、ウエイト、していな」
やっと夕飯にありついた。それにしても「ハウス」は、ややっこしいなぁ。バスや、電車のドアーやお店に入るときも「ハウス」。風呂場のドアーが開いていてそこで「ハウス」と言われれば、風呂場に入っていくよなぁ。なんで、、、?
「俺とお前、本当にコミニケーション取れてねぇなぁ。」ってオジさんは言うけど、、、。本当にそう思うよ、僕も、、、。