人間様の世界は、ゴールデンウィークなるものらしい。オジさん、昨日食べそこなった、"チャーシュウワンタンメン"を食べに。休日で、観光客が多い。僕は田舎の盲導犬、人が多いとヤッパリ歩きにくいなぁ。面白いのは、「アラ、オ利口な犬ねぇ。盲導犬みたい」オジさんすかさず「盲導犬です」「!、、、、。!」。返事はなかったよ。食事が終わって、市民ホール(うらり)へ。何回か来てるけど、オジサンノ頭の中は、旧魚市場の記憶しかないコマンドも、あやふや。う~ン、誘導しづらいなぁ。
今日、オジさんが気付いた事、岸壁が、ウッドデッキになっていたこと。ヨットで遊びに来る人達の係留場になっているんだって。 そこに腰をかけて、オジさんと、海の香りを満喫。気持が良いなぁ。場所を変えたらヨットで遊びに来た方が僕に声をかけてくれた。「仕事中なので、ちょっと待ってください」 オジさんがハーネスヲはずしてくれた。その方とオジさん、いろんな事を話していたよ。ヨットから奥さんも降りていらして、僕のリードを持って、ウッドデッキを、5~60M散歩。
盲導犬と歩くなんて、なかなか経験できないよ。ヨットの方と話している間、僕は、いろいろな人に声をかけられ、チョットした人気者。男の人より、女の人のほうがシッポの振りが良いんだ。ヨットの方に、笑われた。帰り道、ヤッパリ道に上がるのを間違えていたら、ヨットの方が追いかけてきて、道を教えてくださった。今日の、オジさんと僕、本当に気持ちの良い良い1日に。
ハッとしたこと。ウッドデッキを自宅の方に向かって帰る時、ココが、昔の岸壁とは、思いも寄らなかった。真直ぐに行けは、本通りに出ると思っていたが、どうも様子がおかしい。キャニーは左にある階段を教えているのに、自分の思いを優先させ右の方へ。キャニーは私を前に行かせまいと、駅のホームのように、前に出て危険を知らせようとしたが、もう岸壁にギリギリ。1歩足を前にだして、ハッ!ヒヤッ。海に向かって、足を出していた。それに気付いて後ずさり、その時に、ヨットの方が、来てくださったよううだ。周りの様子を聞いて、初めて私の思いこみに気付いた。キャニーは、完璧に仕事をしたのに。家に帰ってから改めてゾ~とした。昨年だったか、駅のホームから盲導犬を連れた人がおちたニュースがあった。今日のことを思うと、ユーザーの思いこにと勘違いによるるものではと、改めて感じた。
キャニーは、完璧に仕事をしていたのだ。キャニー、ゴメンよ。お前は、正しかった。でも、ちょっと、風が冷たかったから、泳がなくて良かったなぁ。