急に夏が終って、秋のような朝。オジさん目覚ましが鳴ってもなかなか起きてこない。30分ほどたって、やっと起きてきた。物すごーく眠そうな顔。オジさん一言も言わずに、one two の始末をして、無言で、朝食の用意。全く、一言ぐらい声を、かけてよ。こんなに涼しいのに、歩行訓練にも行かず、ただ、待合室で待機ばっかり。これも、僕の仕事のうちなんだけど。
午後になってやっと、オジさんが動き出す。今日は、チョッと短目の上町の方へ。いつもの道と違う道、前に歩いた時は、お仲間はあまり気にならなかったけど、今日は、金網ごしに、僕に吠えかかる奴が、僕チョット、カチンと来て、そいつに向かって、「ウー、ワン!」。オジさんに、すかさずチェックを入れられた。今度は、おチビ犬が僕に、吠えながら向かってくる、僕、仕事を忘れて、チビ犬のほうへいこうとすると、またもオジさんのチェック、そして「Sit!」。僕は、「クィーン、クィーン。」でもオジさんは、「No!」。僕、遊びたかったのに。僕は、まだまだ、お仲間の誘惑には、弱い奴なんです。
オジさん、盲導犬としては、まだまだ誘惑に弱いなぁ。ト、ポツリ。もしかして、明日からまた、きびしくなるのかなぁ。